What A Wonderful World

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こんにちは、riecoです。
 
 
先日、日本人ジャズ・ピアニストの海野雅威さんが取り上げられているTV番組に触れる機会がありました。最初から最後まで腰を据えて観たわけではなく、あくまで "触れる"程度のごく短く軽い時間でしたが、大切なことがギュッと詰まった内容に心震えたことを、覚書しておくことにしました。
 
 
 
昨秋、海野さんが自宅近くの地下鉄構内において「中国人は出ていけ」という言葉とともに、黒人が入った10名弱の男女から暴行を受け重傷を負わされたというニュースを見聞きしたのはまだ記憶に新しい。
白人による黒人差別については「恥ずべき行為」と認知されているのに(あくまで表向き。カッコつける場所限定だけでしょうけれども)アジア人差別に対してはどうでもいいどころか、黒人のフラストレーションの捌け口として広く受け入れられているのだろうなあ...と非常に悲しく、また、ピアニストとしては痛手過ぎる怪我の内容も相まって、持って行き場がわからない憤りと諦めがじわーっと心を覆ったことを今でも思い出します。
 
 
 
それでも、海野さんファミリーはNYCに戻る決断をされたということを知りました。
また、同じ目にあったらどうしようという怖さや不安がある。海野さんはそこに「家族が」という主語をつけて語られました。幼な子を抱いた奥様は「NYCでじゃないと会えない人がいる、できないことがある」ということを話されました。日本にいた方が安心だという答えが明白であることを認めつつも、です。
 
あの日あの時暴行に関わった男女は、防犯カメラに記録されているのにも関わらず、未だ1人も捕まっておらず。今日もNYCのどこかで暮らしているのでしょう。彼らには、海野さん自身が選ばれた道をぜひ知ってほしいと切に願う。あなた達が住む街やあなた達の国で生まれたJAZZを心から愛しているアジア人の存在まで差別しなければならないほど、心はひもじいのでしょうか?もしそうならば彼のピアノを聴けばきっと満たされる。
 


 

 
番組の中で主題として取り上げられていたのは、偶然にも海野さんのソロアルバムにも収録されたことがある、かの名曲 "What A Wonderful World "でした。
 
個人個人では尊敬しあったり仲良くなることはできたとしても、白人による黒人差別が未だ無くならない今、白人黒人とアジア人がマスとして分かり合える日が来るのは、本当に随分と先のことかもしれないけれど
 
おなじ、Wonderful Worldへ。
 
越えていく力になるのは怒りではなく、いつかきっとの希望と信じること。海野さんの息子さんが大人になる頃には、その道のりに光が差していればいいなと思う。
 
 
 
それでは、また。
 
 
 
 
 
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