小休止

八坂の塔

 

 

こんにちは、riecoです。
 
 
昨日は、ワクチン接種を終えた母、弟、そして私の3名で
父の墓参りに行く予定が入っていました。
猛暑が予想される京都行きですから
食事や睡眠に配慮する必要性は自覚していたのですが
佳境に入った在宅仕事のキリをつけ切らず...
しかし、もうタイムオーバーにしようと諦めて
無理矢理ベッドに入りました。
 
 
頭は冴えていますから簡単には眠れそうになく
古い漫画本を見るともなく眺めて睡魔をかき集め
3:00を大きくまわった頃、ようやく部屋の電気を消した瞬間
玄関付近で寝ていた白犬さんが
キュン、キュン、と泣き始めました。
 
白犬さんは、よく遊んだ日や夢を見ているらしい時に
切なげな声で夜泣きすることが度々あります。
本犬はよくわかっていないようですが
しゃっくりのように苦しげにも聞こえるので
あまり長く続く時は、優しく起こしています。
この時もそっと起こし「だいじょうぶだよ」と声をかけて
しばらく撫ぜてやると再び眠りはじめました。
穏やかな寝息にひと安心、ベッドに戻り、横になりました。
そこから、ものの1〜2分
 
 
「待ってるで」
 
 
と、はっきり声が聞こえました。
 
 
 
方角は白犬さんの寝ているいる玄関
つまり、ついさっきまで私がいた場所。
聞き覚えのない男性か女性かわからない不思議な声で
しっかり関西弁のイントネーション。
私は生粋の神戸っ子ですが諸事情あって標準語で話すので
寝ぼけた私のひとりごとでもありません。
そもそも、まだ、眠ってもおらず。
 
先方が仕上がりを待っているのはよくわかっているのに
仕事を途中にして寝ようとしたから
心の声が幻聴になって聞こえたのだろう、と解釈。
後1時間だけ、と決めて作業を続けて仮眠。
起床も1時間早め、出来るだけの作業を進めてから
京都へ向かいました。
 
 
 
コロナ禍のために13回忌を延期し
その後、折々に母と私で墓参りには来ていましたが
離れて暮らす弟が墓参りに来ることも
そもそも弟に会うこと自体が久しぶりでした。
普段は自分達だけで自由にお詣りするのですが
折角だから、と読経をお願いすることにしました。
 
私の宗教観は大変にお粗末なもので
ご先祖さまが代々浄土真宗であることを
父が亡くなっ時に初めて知ったという程度ですが
久しぶりに、故人のためにあげて頂くお経は
胸に染み入るものがありました。
 
感謝を込めてお坊さんを見送った時
パズルのワンピースがパチっとハマるような
空気が変わる小さな感触がありました。
 
あ、そっか
 
未明に聞こえた「待ってるで」は
父の声だったんだなぁ
 
スピリチュアルな世界や体験に縁がなくとも
これは間違いない、と確信しました。
 
 
 
 
母にはコロナ禍以降我慢していた息子との再開を
テレワーク三昧で引き篭もりの弟には外の空気を
私には仕事を捗らせてからの仕事休みを
それぞれに、束の間の休息をありがとう。
 
また、一緒にお経を聴きましょう。
 
 
 
それでは、また。
 
 
 
 
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