こんにちは、riecoです。
先日、とある大型書店に久しぶりに立ち寄りました。
使い慣れている日用品や消耗品については、いつどのように買えばお買い得かを徹底的に調べあげているので、オンラインショッピングのメリットを享受している方だと思います。
しかし、実は大半のものはネットで買うのを苦手にしています、書籍もそのひとつ。
パッと見た時のフォントや装丁の感じ、手に取った時の重みや紙の質感
ページをパラリとやった時に文字が踊り出てきて身体に響いてくるかどうか
その時の相性がピタリと来ないと、まず読まない。だから、買わないと決めているのです。
今日は購入にまで至った本は1冊だけでしたが、ユニークな出会いが多々ある、書店ならではの魅力を堪能した昼下がり。ご機嫌な気持ちで、エレベーターホールへ向かいました。
ここは9階。
地上階に降りるエレベーターが来るまでにやや時間を要するため、待ち人もそれなりに増えますが、平日昼下がりに大型書店に来る面々と言えば、大人たち。
静かに待ち、静かに乗り込み、到着したら静かに目的地へ移動していくだけのこと
ほら、言ってるそばからエレベーターが到着しそうです。
これから順番を守って静かに乗り込んでいく、というタイミングで、2人組の女性が小走りでやってきました。
年の頃は20代前半ぐらい
周囲の大人たちの"さっきまで静かに待っていた空気"を知らないこともあり、小声でのおしゃべりが続いていました。
「そんでな、昨日、うちの部署に新入社員が配属されてん。」
「へぇ。」
「でな、その子が"自分パワフルなんで"って言ってきてん」
「それって下ネタなん？」
「いや。普通の感じの子やったけどなぁ」
ちょうど、このタイミングでエレベーターのドアが閉まりました。
独特のキーンという機械音だけが響く静寂の中、乗り合わせた大人たちが何を思い浮かべていたのかはわかりませんが、私の頭の中には、職場に配属されている新入社員くんの姿が浮かんでいました。
中背、黒髪、ガッチリ系の体格で、ハキハキ喋る。
「別の意味でパワフル」と言っていましたね、ああ、すごい偶然。
コロナ禍のため、昨年から新入社員合宿や配属前研修はカット、いきなり現場に放り込まれ、たまぁにZOOMのオンライン研修とやらでフォローという不安や不安定な中に置かれながらも、頑張っています。
地上階に着いてドアが開いた瞬間
「（エレベーターの中で下ネタは）使う言葉じゃなかったね」
と反省の弁を述べながら爽やかに去っていった、サッパリ明るい先輩達の元で、どこかのパワフルな新入社員くんも頑張っていることを願うのでした。
では、また。
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